本年最初の投稿です。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
そして、きのうは、第2回の「からだせんせい」研修会が行われました♪
ここで改めて、この研修会の経緯をお話します。
いつの間にか、医療者任せになってしまっている体のこと。自分たちの体のことなのに、専門家に聞かないとわからない・・・いまはそんな時代になってしまっています。
私たちはそこに疑問を感じました。
そして、自分たちの体のことは、自分たちで分かるように、
「からだの知識をみんなのものに」
これを合言葉に、まずこれからの社会を担う子どもたちに・・というコンセプトで、これまで幼稚園や保育園などに出向いて、からだのおはなし会を行ってきました。
でも、実は私たち「そとの人」が、ぽ~んと幼稚園や保育園に伺って体のおはなしをするよりも、子どもの生活や日常をよく知っていて、子どもの身近にいて、子どものハートをつかむのに長けている、そんな方々がいるじゃない!・・ということに気づいたのです。
それは、幼稚園の先生や、保育士の方、図書館で子どもに読み聞かせをしている司書の方、そしてもちろん子どもの親御さんたち。
私たちは、どうしても、そんな子どもに身近な方々に、からだの話をする担い手になって頂きたい!と考えて、この研修会を開催することになりました。
昨年夏に開催した第1回目に引き続き、今回は第2回目。
子どもに体のことを伝えることに興味・関心がある看護師の方、親御さん、司書さん、小児科クリニックの方、保健師の方、保育園を経営する立場の方、理学療法士の方など、年始にもかかわらず21名の方が参加してくださいました!
最初にNPO法人の理事長でもある菱沼さんからご挨拶。
次に、餅は餅屋・・ということで、
幼稚園の先生だった渕さんと、現役保育士・原山さんから、
「おはなし会の前に、こんな手遊びを入れたりして、子どもたちに集中してもらいます♪」というご紹介。
やっぱり子どもに集中してもらうための準備って、大事です。
手遊びも最後に静かになるような工夫が詰まっていました。
そしていよいよ、からだの話しに入っていきます。
まずは参加者の方々に、グループごとに、教材の絵本:「わたしのからだ」8冊シリーズを、読んでいただきました。
ちょっと声色を工夫したり・・・・・
指で食べ物の流れを追ってみたり・・・・・・
強調したい言葉は、大きな声で伝えてみたり・・・
横に読んでいる絵本を、突然縦にしてみたり・・・
本文の内容をもう一度、絵で確認してみたり・・・
子どもが飽きないで楽しむためには、こちらもいろいろ工夫が必要です。
そして次は、グループの代表の方に、前で絵本を読んで頂きました。
先の、グループごとに読んで頂いたのは、2-3人の子どもに伝えるような感じかもしれませんが、
今回は、一クラスの子どもに伝えるような雰囲気でしょうか。
こちらでもみなさん、声色を工夫したり、
子どもたち(を想定した参加者の皆さんに)話しかけたりしながら
それぞれの「からだの話し」を披露してくださいました。
アドリブも入ります。
絵本の「説明」のところと、男の子の「セリフ」のところで、
読む速さもちょっと変えてみたりします。
渕さんも、幼稚園の先生の立場から、コメントを。
そのあとは、2014年に杉並区立の中央図書館で実際に行った
おはなし会の様子のビデオを見て頂きました。
実際に子どもたちの反応を見て、
参加者の方々も、「楽しそう」、「できそう」、「やってみたい」と
少しでも思って頂けたら、とても嬉しいです。
現役保育士の原山さんにも、
「神経系」の絵本を読んでもらいました。
神経系は、目に見えないため、
子どもたちにも難しく感じられる内容の一つです。
でも・・・
複雑だけどとてもうまくできている体について、
いかに分かり易く伝えられるか・・・・、
それはこのプロジェクトの大きな課題だと思っています。
ずっと座りっぱなしだったので、ここらでリフレッシュ。
からだフシギの踊りをご紹介して一緒に踊って頂きました。
おはなし会でもこの踊りは、
最初の導入(手遊びの前など)で使ったりしています。
ちなみに、踊りは、下をクリックすると、You Tubeに上がっている動画が見られます♪
休憩中にも、子どもに体のことを伝えるための様々な教材を見て頂きました。
絵本や、Tシャツ(こちらは京都のお店が作っています。リンクはこちら。)、紙芝居など。
どの教材が、どんな場面で使えそうでしょうか。
休憩後は、わたしのからだ8冊シリーズの絵本について気づいた点を
書いて頂きました。
例えば、「5歳児が読むには、字が多すぎる」
「読み聞かせをするには、絵が小さいかも?」
私が入らせて頂いたグループでは、
肝臓・膵臓の絵本について、
「栄養素の話しと、肝臓・膵臓の機能の話が、
一緒になってしまっている」
というご意見も頂きました。
この絵本シリーズは、前回から大幅に改訂されていますが、
これからもたくさんの方のご意見をもとに、
より良いものにしていけたらと思っています。
そして最後にはグループで、この絵本は
「どんな時、どんなところで、誰に使えるか」
「どんなふうに導入したらいいか」
「もっとこうしたら」
・・というテーマで話し合って発表して頂きました。
例えば、幼稚園や保育園だけでなく、病院の待合室に置いたり、
大人が読んでも分からないことが多いから、大人向けでもいいかも・・という話も。
また、子どもが読むなら、もっと丈夫なつくりでなくちゃ・・というご提案も頂きました。
You Tubeなど動画を活用して、もっと活動の様子や、
体の仕組みそのものなどを、見てもらうのは?というご提案も♪
さらに、私が参加したグループでは、メンバーのお一人が、小児科クリニックに来た子どもが、自分で症状を言わず、親御さんが一生懸命話しているということがよくある・・ということを教えて下さいました。
こういう絵本があったら、自分の体に関心を持つ子供も増えるかも・・とのこと。なるほど。
クリニックでは、風邪を引いている子供に全身図の塗り絵を渡して、自分の悪い所色を塗ってごらん?と言ってみるのも面白いかも・・などなど。
あとは、このおはなし会や取り組みによって、子どもがどう変わったか・・・といった、「評価」も、今後はしっかり考えていかなくてはいけない視点だと、改めて感じました。
前回もそうでしたが、参加者の方々から、こちらがたくさんの学びをいただきました。
ご参加くださったみなさま、本当にどうもありがとうございました。
書いて頂いたアンケートや、話し合いの記録をもとに、今後のより良い活動を続けていきたいと思います。
そして参加してくださったみなさまにお願いです。
ぜひ気軽に、子どもにからだのお話をしていただければと思います。
「からだの知識をみんなのものに」
参加者の方々のお一人お一人の行動が、将来
「みんなが当たり前にからだの知識を持つ社会」につながります。
本当にどうもありがとうございました。
そして今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
NPO法人からだフシギ 瀬戸山陽子
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