2016年8月21日日曜日

第1回「からだ先生」研修会が終了しました。

 
昨日、聖路加国際大学にて「からだ先生」研修会の第1回が開催されました。

くるくる変わるお天気の中、参加してくださったのは、保育士の方、看護師・保健師の方、養護教諭の方、図書館司書さん、5歳児の親御さん、出版社の方、看護学生さん、市民向け健康相談のボランティアの方・・・・・と、とっても多様なバックグラウンドをお持ちの25名の方々。



どんな研修会だったか、一連の流れをここでご報告させて頂きます。


総合司会は、西山が担当。






研修プログラムの最初は、NPO理事長の菱沼の話しからスタート。子どもに体のことを教える活動をどうして始めたのか、どのように広がっていったのかといった、これまでの13年間の歩みについてご紹介させて頂きました。






次に、ワタクシ瀬戸山より、「おはなし会の実際」について。
ここでは実際にどんな場所でどんな人たちが、どんな教材や小道具を使って、子どもに体のことを伝えるおはなし会をしているのかを、写真をたくさん使ってご紹介させて頂きました。
スライドの後は、子どもたちの可愛い姿と声が入っている動画も見て頂いています。




 
 


次は、教材の紹介。
まずは、幼稚園教諭・渕と保育士・原山の名コンビより、「わたしのからだ」シリーズの7冊の絵本を、読みながらご紹介させて頂きました。(この「わたしのからだ」の絵本は、聖路加国際大学の図書館のページからPDFで閲覧・ダウンロードできます。)




もうひとつ、村松と大久保もくわわって、臓器Tシャツのご紹介。






お昼休憩をはさんで、午後はまず、グループに分かれて紙芝居を読んでみようという時間です。



 



今回は保育士の方が多く参加してくださったのですが、紙芝居の読み方はやはりとても慣れていらして、私が今まで読んでいたのはなんだったんだろう・・・と思ったりもしました。やっぱり餅は餅屋です。

NPOのメンバーには医療職が多いですが、私たちは体のことは知っていても、子どもに読み聞かせを行うということは日常的には行っていません。

保育士さんや幼稚園の先生がお昼の前や帰りの前などのちょっとした時間を使って子どもたちに体の絵本を読んであげる…そんな体の伝え方がやはり一番、子どもも受け入れやすいのでは・・と、参加者の方々が慣れた様子で紙芝居を読む姿を拝見しながら、改めて思ったセトヤマです。







グループで読んだ後は、代表の方に出てきて頂いて、皆さんの前で紙芝居を読んでいただきました。









紙芝居って、読み手の個性やアドリブによって、ずいぶんいろいろな伝わり方があるものですね。

私はいつも読むのに必死になるので、あまり子どもの反応をしっかり見られないのですが、読み手が子どもにどうやって声をかけるか、紙を引き抜くタイミングをどうやって調整するかなどなど、今回は私自身とても多くの学びがありました。




その後は小児科医の白木による、「難しい所を勉強しちゃいましょう」という時間。



子どもに読み聞かせをする保護者の方や保育士・幼稚園の先生などが、絵本の中に書いてある知識の一段上を知って、子どもから質問に答えられるといい・・。そしてなにより、自分自身も面白がりながら勉強できるいい・・・。

そんな思いを持って、私たちは8シリーズの絵本に解説本を付けています。今回の「勉強しちゃいましょう」コーナーは、その解説本をもとにしました。

みなさん、とっても真剣にメモを取りながら、話を聞いておられました。






頭を使ったその後はちょっと体を動かすために、「からだフシギ」のおどりを。




これに合わせて、踊りました♪こちらは、YouTubeに公開しています。










 プログラムの最後は、グループでのまとめと発表。子どもに体のことを教える活動や、自分たちがやるとしたら・・・そんなことをグループで話し合って、発表して頂きました。
教材やNPOの活動への要望など、様々な、とても貴重な意見を頂きましたので、これらはしっかり次に活かしていきたいと思います。





そして最後は集合写真を。

「からだ先生」研修会は初めての取り組みでしたが、子どもに体のことを伝えたい、ちょっとやってみたいけど、どうやる?・・と思っている様々な立場の方に参加して頂き、とても充実した一日になりました。

アンケートを通じて頂いたご意見や紙芝居の改善点など、今回は参加者の方々からたくさんのフィードバックを頂きました。またこれらはしっかりと次回に活かしていきたいと思っています。
参加してくださった方々、お疲れさまでした。そして、どうもありがとうございました。

有難いことに、「第2回はいつやるの?」というお問い合わせも既に頂いております。
2017年1月を予定しておりますが、また詳細が決まりましたら、こちらでお知らせさせて頂きます。


~~~~参加してくださった方々へのお願いとご案内~~~~~~

昨日はTシャツや聴診器を使ったプログラムをご紹介させて頂きましたが、色々な小道具がお手元になくても、日常の中で、体の絵本を子どもに読んであげることから始めて頂ければと思っています。

お持ち帰りいただいた絵本を保育園や幼稚園、ご自身のお子さんなどにぜひ読んであげて頂ければと思います。また、読み聞かせした時の反応や感想、お気づきの点など、もし宜しければぜひお寄せいただけると幸いです。

【連絡先メールアドレスは、こちら】
NPOkarada[アットマーク]gmail.com (瀬戸山がメール担当です)



また、ブログの本文にも書きましたが、昨日お持ち帰りいただいた絵本は、PDFで下記からダウンロードができます。周りで関心がある方に、ご紹介いただけると幸いです。

【からだフシギの絵本「わたしのからだ」7シリーズと解説本】
(聖路加国際大学図書館の電子版の本を、閲覧できるページです)
http://arch.luke.ac.jp/dspace/handle/10285/6189

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2016年8月12日金曜日

8月20日の「からだせんせい」研修会、まだお申し込みを受け付けています!

こんにちは、NPO法人からだフシギの瀬戸山です。

いよいよ、「からだせんせい」研修会が来週末に近づいてきました。たくさんのお申込みをありがとうございます!

現在お申込みいただいている方々は、保育士さん、保育園の看護師さん、病院の看護師さん、小学校の養護教諭の方、5歳児のお母さん、市民向け健康相談のボランティアの方、看護学生さん、図書館の方・・・。なんと多様なバックグラウンド!当日がとても楽しみです。

今日もお問い合わせを頂きましたが、まだ研修会のお申込みは受け付けております。ぜひ、この機会にご参加ください。
(詳細は下のチラシをご覧ください。お申し込みは、NPOkarada [@]gmail.comまで。)


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現代では、いつの間にか、体の知識が医療者のものになってしまいました。そして、体の知識は、「病気になって初めて知るもの」になってしまっているように思います。

その一方で、テレビやインターネットには、「○○が体に良い!」といった、ひとつの症状や食品、サプリなどに注目した、偏った健康医療情報があふれています。

そもそも、体について知らないのに、テレビやインターネットにあふれる情報を選べるはずがないのでは?・・・と思ってしまいますね。
 


私たち、聖路加からだ教育研究会・NPO法人からだフシギの合言葉は、「からだの知識をみんなのものに」です。体の基本的な知識は、医療者のものではなくて、自分たち一人一人が知っていると良いものだと思います。自分たちのことですから。

「ヘルスリテラシー」という言葉も、最近は色々なところで聴くようになりました。このことばの意味は、「健康医療情報を扱う能力」ですが、その基本となるものは、やはり体の知識です。

何も、難しいことを知っておく必要はないと思っています。

なんでご飯をよく噛む必要があるのか、なんでいろいろな食べ物を食べることが大事なのか、おしっこやうんちはどうして出さなくちゃいけないのか、そもそもおしっこやうんちってどうやって作られるのか。じんぞうって何をしているのか。かんぞうって何をしているのか。どうして立ったり歩いたり笑ったりしゃべったりできるのか。赤ちゃんが歩けなくて、だんだん歩けるようになるのはどうしてなのか。

そんなことを知って、体について楽しく学びながら、健康に良い生活って何なのかを、ちょっと考えるきっかけづくりをしたい。私たちは、そんな風に思って活動を続けてきました。
 

 
子どもたちは、自分の体に興味津々です。
(下の写真はお話会の時の一コマですが、子どもたちはこんな真剣に、自分たちの体のことについて話を聞いてくれます。)



お子さんと一緒に、自分の体について学んで、それをお子さんに伝えてみませんか。