2025年6月3日火曜日

第30回からだ先生研修会を行いました

 みなさま、こんにちは。からだフシギです。

先週、今年度の最初となるからだ先生研修会を行いました。これまでのオンライン研修会は日曜午前に行うことが多かったのですが、昨年度より、夕方からの研修会も年に1回行っています。 

今回は少し少なめでしたが、2名の方にご参加いただきました。人数が少ない分、今回は絵本を2回ずつ読んでいただきましたし、最後のディスカッションもじっくり話ができました。

今回でからだ先生は349名に!少しずつですが、着実に子どもに体のことを伝えてくださる方が増えていて、嬉しい思いです。

ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました!


 

次回は、7月 6日(日)10時~12時です。(まだ残席在ります。)

どうぞご参加ください。 お申し込みは、こちらから

2025年3月5日水曜日

第4回からだ先生交流会を行いました

2016年から始めた「からだ先生研修会」を受けてくださった方々は、全国340名に上ります。

先週日曜日は、からだ先生になってくださった方々同士の交流会を開催しました。

今回はお二人の方に子どもに体のことを伝える経験をお話しいただきました。タイトルは以下の通りです。

  • (報告1)子どもの「からだのことを知りたい!」に応える 〜ひともうんちも十人十色(原山千咲さん:NPOからだフシギスタッフ、保育士・ホスピタルプレイスペシャリスト)
  • (報告2)「おしえて!からだせんせい!―自分のからだを調べてみよう―」(江崎玲子さん:逗子市立図書館司書)

お二人には写真がたくさん入ったスライドを使って、現場の様子が伝わるお話をしていただきました。

その後は質問タイム。事前に頂いていたもの含め様々な疑問質問が出ました。書いているのは答えのようなコメントの要約です。(実際にはもっと具体的な話がされました。)

  • どんなところでお話会をするか、具体的な例を知りたいです⇒保育園や図書館、子ども食堂、大学の公開イベントなど、気づいたら本当にたくさんの形の体のお話会が開催されています。その現場によってやり方や人数は様々で、正解はありません。やりたい形で、できる範囲で、楽しみながら、実施してもらえたらと思っています。
  •  自分が保育園などに所属していない場合、どうやって始めたらいいでしょうか?⇒これには、興味がありそうな人に声をかけてからだ先生研修会に参加してもらって一緒に始めた、というお話がありました。また保育園の横のネットワークが広がることも。確かに一人で始めることはハードルが高くても、小さくできる範囲で誰かと一緒になら、できることもありそうです。
  •  性教育の話は、お話ししようと思っても断られてしまいます。⇒これは私たちもこれまでよく伺ってきた話です。そのたびに、生殖器や性の話だけ特別視するのではなくて、8系統すべてそろって人間なので、どれも大事であることを伝えています。また大人ほど子どもは構えておらず、素直に話を聞いてくれます。

 これ以外にも、様々な質問やコメントをいただきました。

からだ先生同士の交流会は、今後も定期的に行っていきたいと思っています。どうぞご参加ください。

 

プレゼンをしてくださったお二人の方、参加してくださったみなさま、どうもありがとうございました。

 



 

 

 

2025年1月27日月曜日

第29回「からだ先生研修会」を行いました

 1月26日(日)に「からだ先生」研修会をオンラインでおこないました。
 

今回も大学生から司書の方、保育園で働かれている方々など、それぞれ異なるバックグラウンドの参加者が集まってくださり、「からだ」の仕組みを子どもたちへ広めようとしている私たちの活動へ、いろいろな視点のご意見を頂くこととなり、大変有意義な研修会となりました。
 

参加者から絵本の中で用いられている「食道(しょくどう)」などの用語がそのままでは、子どもに難しいから簡単な言葉を探したくなる、というご意見をいただきました。この絵本は子ども達に正しい言葉で伝えることが大切だという思いで作られており、これまで絵本の読み聞かせの中で、子どもたちに食道の絵を指差しながらお話しすると、「しょくどう」を連呼するなどして楽しそうに覚えてくれて、「腕(うで)」や「頭(あたま)」と同じような身体の部分として身についていました。
 

また、絵本には性別が「おとこのこ」と「おんなのこ」しか取り上げられていないというご意見を頂きました。それはこの絵本が人間のからだの生物学的な仕組みを知ってもらうようにまとめているので、社会的要素や心理的要素については触れていないことをご説明しました。
 

このように研修会に参加してくださる方々からの様々なお話が、私たちの活動を改めて見直す機会となり、更に高めてゆくことにつながっていくと感じられます。より多くの方が「からだ先生」として一緒に活動してくださることを楽しみにしています。


参加してくださった皆様、どうもありがとうございました。


 





2025年1月14日火曜日

からだフシギの定例会議の様子

 みなさま、こんにちは。

今日はイベント報告ではないですが、普段の定例会議の様子をご報告します。

  

先日今年度10回目になる定例会議が開催されました。

報告事項としては、絵本などの教材売り上げや、メンバーによるイベント参加・開催報告、また1月に開催されるからだ先生研修会の申込者などがあがりました。

  

また、審議事項としては、同じく26日に開催される研修会の流れと役割分担を確認し、3月2日に行うからだ先生を対象とした交流会の内容も検討しています。

そしてそろそろ、次年度のことを考える時期になってきました。

 

 
子どもに体のことを教えることや、NPOの運営に関心をお持ちの方は、お気軽にご連絡ください。会員は随時募集中です。どうぞよろしくお願いいたします。

 


2024年12月17日火曜日

からだ先生の活動報告:保育園での「すって、はいて」のお話会

 からだフシギの会員でからだ先生でもある中村さんから、保育園でお話会を行ったご報告がとどきました。お話会をやってみたい♪と思われる方々に、概要が分かる形でご報告いただいています。ぜひ、参考にしてみてください。

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お話会の概要は以下の通りです。

・お話会の時間:40分間(午前中)
・からだ先生の人数:3名
・からだ先生以外の大人の人数:2名
・参加した子どもの年齢:4-5歳
・参加した子どもの人数:29人
・使った教材:紙芝居とからだTシャツ

<40分間のプログラムの流れ>
・導入
・紙芝居「すってはいて」
・復習のクイズ

<やってみて一言>
子どもたちに投げかけたり、一緒に深呼吸したり、呼吸を感じてもらったり、クイズやワークで復習したことで、集中していました。投げかけると知っていることを言葉にしていました。よく知っている子が多かったです。



2024年11月29日金曜日

からだ先生の活動報告:逗子図書館でお話会が行われました!

みなさま、こんにちは。NPO法人からだフシギです。

逗子図書館のからだ先生の方から、お話会をやりましたととても詳しいご報告とお写真をいただきました!こうやって各地で子どもに体のことを伝える活動が広がるといいなと思っています。

ご報告くださった逗子図書館のみなさま、どうもありがとうございました!

【ここからご報告】

当日の様子をお伝えします。

 

【時間構成】
10:30 はじめの挨拶、注意事項、NPO法人からだフシギ紹介
10:32 手遊び♪ごんべさんのあかちゃんがかぜひいた *1
10:35 紙芝居「わたしのからだ3  すってはいて」―呼吸器系―
10:41 鼻毛模型による実演  *2
10:45 手遊び♪ひとつとひとつでどんな音
10:48 紙芝居「わたしのからだ5  ちとしんぞう」―循環器系―
10:55 実験:心臓の音を聞いてみよう  *3
11:05 からだTシャツをみてみよう
11:15 おわりの挨拶、アンケートの配布と回収



特に*1~3について、実施してみて気づいたことをご参考までお伝えします。


*1 手遊び♪ごんべさんのあかちゃんがかぜひいた~
 この手遊びは、私の世代は誰でも知っている定番とのイメージだったのですが、今回参加の保護者世代では、

ご存じない方もいたようでした。実は、事前に図書館職員(40代)と打合せをしているとき、「風邪をひいた子どもに、見当違いの治療法である湿布をしてしまったごんべさん、というオチなんですよね?」と聞かれてびっくり。風邪をひいたときに民間療法として湿布をすることが、そもそも知られていないのかと思いました。講座の中で、「今どきは皆さん病院にいったり、市販薬で様子を見たり、という対応をするかもしれませんが、この手遊びは、民間療法をもとにした内容なんですよ。」と話したところ、「へぇー」という反応でした。(私自身も子どもの頃、湿布をしてもらった記憶はないですけど)

*2 鼻毛模型による実演

 
 『からだの知識は5歳から! 第2版』を参考に鼻毛模型を作ってみました。細幅の両面テープを
貼った鼻の孔めがけて、ゴミやばい菌を模した薄紙の小片を吹きつけ、鼻毛(両面テープ)の働きを実演しました。この模型はなかなかの力作だったので、ご紹介します。
材料:ポリスチレン製 直径15センチのどんぶり 2個、紙製こよりひも
30~50本、幅の細い両面テープ、薄紙、黒マジック、画用紙、
ボール紙、のり、テープ、目打ち、カッター他
①どんぶりの底から高さ3センチ程度を切り抜き、リング状にする
。内側を黒マジックで塗りつぶす。
②①のリングの縁に目打ちで等間隔の穴をあけ、こよりひもを内側
で放射状になるように差していく。リングの縁より長い部分を切る
③②を2個作り、画用紙とボール紙で鼻の形にする。
④薄紙を5ミリ角に切る。
⑤実演直前に、鼻の孔の入り口に、放射状に両面テープを貼る。接
着面を外側に向ける。
***鼻の孔に向けて薄紙片を吹きつけたり、うちわであおいだり
して、入り口の両面テープでキャッチされれば成功。薄紙片をあたりにまき散らしてしまったので、実演後の片づけが大変でしたが、参加した子どもたちも手伝ってくれました。

 


 


*3 心臓の音をきいてみよう
 三種類の実験をしました。
①子どもが大人の胸や背中に耳をつけて、心臓の音を聞いてみまし
ょう。
②大人に自分(子ども)の心臓の音を聞いてもらいましょう。
③自分(大人と子ども)の心臓の拍動を、自分で感じてみましょう
。(手首の内側を耳に押し付けたり、脈をはかったり)
心臓の音をきいてみようは、特にやってみたい企画でした。『日本
伝承のあそび読本 限定復刻』加古里子/著
福音館書店(2014刊、初版1967)に「おとうさんの胸の音
」という項があります。おそらく加古里子さんご本人と、膝の上の幼い娘さんが笑顔で写っている写真が添えられ、「おとうさんの胸の音を聞いてみましょう~」と紹介しています。
①と②は、くすぐったがったり、ふざけて逃げ回ったりと大騒ぎで
したが、「静かにしないと聞こえないよ」といったところ、次第に落ち着いてきました。いつの間にか、それぞれの親子が小さく抱き合ってじっと耳を澄ましている様子には心を打たれるものがありました。③については子どもには難しかったようでしたが、大人は真剣な面持ちで取り組んでいました。
もしかしたら、妊娠中に胎児の心音を聞いたことがある方、拍動し
ている超音波画像(最近は3Dのカラーとか)をご覧になった方もあるのではないでしょうか?と呼びかけたところ、ほとんどの方がうなずいていました。画像や音源を保存しています、という声も。思わず「あの拍動がずっと休みなく続いていて、これからも続いていくんですね、命って本当にかけがえのないものですね。」と語ってしまいました。


 

2024年11月10日日曜日

11月9日(土)に「からだ先生」研修会をオンラインでおこないました。

みなさま、こんにちは。NPO法人からだフシギは、今年度4回目となるからだ先生研修会をオンラインで行いました。

  

今回はサークル活動の中で読み聞かせを行っている大学生、司書の方や、保育園で働く看護師や保育士という多彩な方々の集まりとなりました。

今回は読み聞かせなどの活動をされていて、その幅を広げたいという動機で研修会に参加された方が多かったです。プライベートゾーンについての幼児への教育を検討されている方もいました。

  


「からだフシギ」をキーワードとして、それぞれが工夫・検討していることを語り合う良い機会となりました。

 

実際に「からだフシギ」の絵本を読み聞かせしていただく際に、同じ絵本を二人の方に読んでいただいたところ、それぞれに語り口が異なり、子どもたちの気持ちをつかむ魅力的な話し方にはいろいろな可能性があることに気づかされました。

 


研修会に参加して「からだ先生」となられた方には、からだのお話し会を開催してください。

  


その様子をお知らせいただき、皆さんで共有できる仕組みを充実していきたいと思います。
 

 

より多くの方が「からだ先生」として、一緒に活動してくださることを楽しみにしています。
 

参加してくださった皆様、ありがとうございました。