2018年8月30日木曜日

第4回からだせんせい研修会が終了しました

こんにちは、からだフシギの瀬戸山です。

ご報告が少し遅れてしまいましたが、先日第4回の「からだ先生研修会」が開催されました。

これは、多くの方々に「子どもに体のことを伝える」担い手になって頂きたと思って、2016年から始めた取り組みです。今回も、保育士の方や養護教諭の方、保育園の看護師の方、保健師の方、助産師の方、主婦の方や新聞社の方まで、バックグラウンドが様々な17名の方々が集まってくださいました。 
 

まず最初に、NPO理事長の菱沼さんが、この活動の経緯や、NPO設立の意図、「ひとが、自分の体を知っていることの意味」について話をして、その後ワタクシ瀬戸山が、実際に、5,6歳児に体のお話会をしてきた場所や、使ってきた教材、お話会プログラムの一連の流れなどについて、写真と動画でご説明させて頂きました。

会場の雰囲気はこんな感じ。手前はもちろん、「からだTシャツ」です。
 
 

そういえば、私がお話会の実際をご紹介するときに使った動画は、以下のYou Tubeでもご覧いただけます。この動画は、NPOメンバーでBaby in Me代表の村松さんが、作成してくれました。お話会の実際の様子や活動のねらいが、2,3分のごく短い動画にまとまっています。

ぜひ一度視聴して頂けたら幸いです。




講義形式のお話が終わったら、次はいよいよ参加者の方々に、実際に「わたしのからだ」の絵本を読んで頂きます。
この日のグループは、4つ。「わたしのからだ」の絵本は、「消化器系」「呼吸器系」「骨と筋肉」「泌尿器系」「生殖器系」「神経系」「循環器系」「肝臓・膵臓」の合計8系統あるので、各グループが2種類ずつを担当します。


こちらは、グループでの作戦タイムの様子。
最初からどのグループも雰囲気が良く、熱心なようす。
 

 
作戦タイムが終わったら、前半は、「消化器系」「呼吸器系」「骨と筋肉」「泌尿器系」の4系統、後半は「生殖器系」「神経系」「循環器系」「肝臓・膵臓」の4系統を、各グループの代表者が、交替で読みます。会場の皆さんも、もちろん5,6歳児になりきります♪
 

今回のさなしゃのみなさんは、個性派ぞろいでした。
読み方も、間の取り方も、声のトーンもそれぞれ違います。もちろん、読み方は自由です。
 

今回はあえて、すぐに手に取って頂けるように…ということで、「絵本」を呼んでいただきましたが、同じ内容でもう少し大きな「紙芝居」も作成しています。聴き手の人数や部屋の大きさなどに合わせて、こちらも、自由に選んで頂けたら・・・と思っています。




  

実際に「わたしのからだ」の絵本を読んだ後は、「質問タイム」。読んでみて、疑問に思ったことや、もうちょっと聞いてみたいこと…などを、全体で共有して頂きました。


上の写真は、「片親のお子さんがいたとき、『おとこのこ、おんなのこ』の話をするのは、どうしたらいいですか?」というご質問に答えている、メンバーの原山さん。原山さんは現役保育士です。
 
 
現場でも、そういう話はあるそう。
他にも、障害のある子がいたり、体の弱い子がいたり、家庭環境も色々です。
 

なので私たちは、体のことを子どもに伝える時、基本的な体のつくりなどは同じだけれど、よく見ると、みんなそれぞれ違うよね…。みんな違っていいよね。 というメッセージを大事に、お話会を行っています。

お話会は、唯一の正解を伝える場ではありません。体の”基本的な仕組み”というのはあるけれど、よくよく見ると、目の大きさも、鼻の形も、肌の色も、みんなそれぞれ違う。みんな違ってみんな大事。そんなことを、お話会を通じても伝えていけたらと思っています。
 

 
 
さらに、質問タイムの後は、お話会の前に子どもたちに集中してもらうために行う「手遊び」のことや、過去に研修会を受けて、実際にお話会をやるようになったメンバーの倉野さんから体験談を。

 
今はNPOメンバーの倉野さんですが、研修会に参加した当時は、”園児の保護者”という立場でした。倉野さんは研修会参加後、お子さんが通っていらした中央区の保育園で、定期的に体のお話会を行うように。お話会は今も続いています。
 
 
子どもに体の子を伝えているNPOというだけでは、もしかしたら、体のお話会をしに、保育園などに入り込むことは難しいかもしれません。でも、そこは保護者の方の出番でしょうか。
保護者の方を巻き込んで・巻き込まれて…というのは、ネットワークづくりに大事だなと、倉野さんを見ていて改めて思います。
 
 

 
そして最後はグループでディスカッション。ディスカッションの内容は、
 ①絵本を実際読んでみた感想
 ②絵本について、難しかったこと
 ③お話会を行うのに、不安なこと
 ④何があれば、お話会ができそうか
こんなことについて、各グループで話し合って発表をして頂きました。

どのグループで話し合われた内容も、盛りだくさんなので、また日を改めてここでご紹介させて頂きたいと思っています。
 


最後の締めは、恒例の写真撮影で。

みなさま、半日、お疲れさまでした。
是非「からだせんせい」の研修会を修了されたみなさま、今後、楽しく自由に、地道に長く、子どもたちに「からだのお話」をして頂けたら幸いです。

ご参加下さったみなさま、どうもありがとうございました! 



次回、第5回の研修会は、2019年1月12日(土)です。参加のお申込みはNPOkarada@gmail.comまで。どうぞよろしくお願いいたします。